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わくわくして眠れない!
関係者のみなさまお疲れさまでした。暑い気温と痛いくらいの日差し、熱い情熱、篤い人情に支えられたあつい一日でした。雨の天気予報さえ乾いてしまいました。「2007アートフェスティバルin丹原」開幕です。
新居浜市船木の染色同好会のみなさま、ご来場ありがとうございます。丹原にちなんだ柿渋の染色を用いた鯉のぼり鮮やかです。
東予やまびこ会のみなさまのおいしいたこ焼きが明日も楽しみです。四国中央市、新居浜市からご参加の音楽演奏グループのみなさま、大ホールで入念なリハサールお疲れさまです。明日も暑いはず。ヒンヤリとした大ホールでみなさんの演奏を聴きながら、癒されたいと思います。
西条高校昭和62年卒業のみなさん、お疲れさまでした。明日は子どもたちを羨ましがらせましょう。バルーンアートや金魚すくいには負けてられません。
伊予三島の寒川西部太鼓台のみなさん、貴重な彫刻のご提供ありがとうございます。明日の石水信至さんの公開彫刻は、同じく伊予三島の川原町太鼓台の彫刻です。川沿町自治会のみなさま、ご協力ありがとうございます。みなさまのご好意は、石水さんの彫刻に劣らず、私達の記憶に深く刻まれることでしょう。
事務局として、文化会館職員一同にできることは、精一杯やってきたつもりです。あとは、作家のみなさんと、出演者のみなさんに任せて、明日は存分に楽しませていただきます。私達にできるのは、今夜ゆっくり眠ることです。この数ヶ月、準備に追われながらも、大勢の来場者ににぎわう会場を夢見てきました。明日はその夢がかなう日です。明日の朝が待ち遠しいです。早く寝れば、その分朝は早く来るでしょうか。
おやすみなさい。
無力の自信
「2007アートフェスティバルin丹原」をマスコミ各社に取り上げていただき、県内のみならず、県外からもお問い合わせいただきました。より多くの方にご来場いただくため、一人でも多くの方にお知らせしたいと思っていましたので、とてもありがたいことです。
「地域文化の発信」という文化会館の一機能を考えるとき、とにかく大勢の人に集まっていただきたいと思いました。「文化とは何か、それがわからなくても、文化があるからここに人が集まったのだと言っていいだろうし、人が集まれば、何かしら生まれるだろう。それを文化と呼んでもいいのではないか」そう考えました。より多くの方にお集まりいただくためにどうするか、そこからのスタートでした。
「2007アートフェスティバルin丹原」実行委員会として、より多くの方にこの催しをご周知いただくため、子ども達にも少ない経済的負担で参加してもらうため、企業・団体・個人の方々の協賛を募ることにしました。飛び込みで協賛をお願いしたにもかかわらず、最後まで私の話を聞いてくださった方々のこと。翌日、電話でご賛同いただいたときのこと。今回たくさんの方からご支援をいただきました。
実行委員会のメンバーとして、日ごとに得られる成果に「やればできるものだ」と日ごとに自信を得てまいりました。反面、その成果は、先様あってのこと。決して、ひとりで得られるものでも、維持できるものでもなく、無力さを感じさえします。しかし、奔走した結果として、多くの方々に支えられて感じる無力さであるならば、まだまだ無力さを忘れずにいたいと思いました。
創作コーナーのひとつに「布アートの制作」があります。当初、全国から事前に公募した作品を展示する予定でしたが、公募雑誌への掲載と準備が間に合いませんでした。にもかかわらず、公募の話を聞いていた方たちが、布アート作品を送ってきてくださいました。砥部町から列車に乗って、制作においでた方もいらっしゃいます。さらには、めぐみ保育園・西山学園幼稚園・中川さくら保育園・湯谷口保育園・田野保育園・丹原保育園・田野小学校のみなさんも呼びかけに応えて作品を作ってくれました。
みなさんのご厚情に応えるためには、主催者である私たち自身が楽しみたいと思います。そして、私たちが楽しむためには、私達以上に楽しんでくださるみなさんのご来場が必要です。
どうか、当日は、ご来場というかたちで、今一度のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
石水信至さんのこと
まだ寒い頃でした。西条のまつり好きなら、誰でも知っている彫刻師にお会いする機会に恵まれました。昭和後期の新調ブームの真っ只中、新進の彫刻師として、その名を幾度となく耳にした石水信至さんです。待ち合わせ場所は石水さんの作業場。空調・換気設備が整った施設に最新の電動工具が揃っている広々とした作業場...を想像していました。
場所がわからず、歩き回ること十数分。電話すると、冷たい風の中、出迎えてくださいました。訪れた作業場は四畳半ほどの部屋でした。石水さんは私たちのために電気ストーブのスイッチに手を伸ばしてくれました。「お客さんだから」と自らコーヒーをいれてくださいました。
現在、制作中の作品は伊予三島の太鼓台。私の父が好きだった伊予三島の祭りの話をしたあと、素材が檜と欅とで異なる彫刻の話を聞かせてくれました。
だんじり彫刻師の作業場。神聖な場所に足を踏み入れる畏怖の念と、私が子どもの頃を過ごした四畳半に似ていることへの親しみとが入り混じる時間を過ごしました。ご多用のところ、長居はいかんと思い腰を上げようとしたところ、足がしびれて立ち上がれませんでした。おかげで、さらに十数分、石水さんの話を聞くことができました。
ひと月以上経って、石水さんに焼き鳥屋に誘っていただきました。かつて、私の父が石水さんを誘ったように私を誘ったのだと教えてくれました。来店時間が遅く、店の火をおとしているために焼き鳥は食べられず、生キャベツをつまみながら、ビールを何杯か飲みました。二人並んでカウンターに座ったのですが、もの静かな石水さんと過ごす時間はとても落ち着く時間でした。
石水さんの作品。最新作・川沿町のだんじりを見ると、破風の竜が印象に残ります。懸魚に巻く竜の下腹はもちろん、鬼板に載る竜の背鱗にも息を呑みます。本当にこの穏やかな人からあれほど迫力ある竜が生まれてくるのかな?甘ダレに生キャベツを浸しながらそう思いました。
そもそも、だんじりの彫刻を依頼するということは、既成のものを購入するのと違って、彫刻師の技量なり作風なりを見込んで依頼することになるでしょう。もちろん、現在の石水さんほどに実績のある方だと、だんじりの彫刻を依頼する側でも、下絵などの注文はするにしても、技量に関しては疑いの余地もなく制作を依頼することでしょう。現在の石水さんがあるのは、石水さんご自身の力によるのはもちろんのことですが、昭和後期からの「地元の彫刻師を育てよう」という発注者の意気に負うところもあったと思います。それに見事に応えた石水さん。
私のように建造後百年以上経つだんじりを担いでいると、制作者は他にどこのだんじりを作ったのかは気になっても、制作者の人柄に関心を抱くことはほとんどありません。その点、石水さんであれば、その人柄を知って、彫刻を依頼したくなる方がいるかもしれません。
今回の「2007アートフェスティバルin丹原」の企画に際して、石水信至さん自ら公開彫刻のお申し出をいただきました。そして、時を同じくして、川沿町自治会のみなさまから、新調だんじりの搬出・組立・展示・解体・搬入のお申し出をいただきました。自身が彫っただんじりが目の前で組まれる喜びと、自分たちが担ぐだんじりができる過程を目の当たりにして、その彫刻師と話ができる喜び。その喜びを4月30日、私たちにも分けていただけるかもしれません。
子どもだって、楽しんでる大人は羨ましい!
川原に行けば、足元の石を拾って投げたくなったり、積み上げてみたくなります。粘土を手にとると、ねじったり、引っ張ったりしたくなります。自然の素材を前にすると、童心に帰って手を動かしたくなります。いや、「童心に帰る」というのは少し違うかもしれません。
「2007アートフェスティバルin丹原」では、創作家たちがご来場くださるみなさまに鑑賞の場と創作の場を提供してくれます。テーマは「自然とともにつくる」です。自然の景観に包まれて、自然の素材を使ってつくること。
創作家の方々は職業として、趣味として、ライフワークとして日々創作活動を行っています。「自然の素材を前に手を動かしたくなる気持ち」が童心だとすれば、今でもその気持ちを大切にしている人たちです。いってみれば、「童心のまま」手を動かすことに熱中できる人たちです。
「2007アートフェスティバルin丹原」では、創作家たちの技術や意匠はもちろんですが、創作に携わる姿勢やこだわりにも着目してほしいと思います。
開催までアート1週間
多くのみなさまにご支援を賜り、「2007アートフェスティバルin丹原」の準備が着実に整ってまいりました。開催まであと1週間です。
ブルガリアから参加の石彫作家ラドスラフ・サルトフ氏による公開制作が4月18日に始まりました。彼の朝の第一声が"Good Morning!"から「おはようございます」にかわりました。各作家の方々も参加者のみなさんに楽しんでいただけるよう技と心を磨いています。道前太鼓や音楽演奏グループも当日の演奏にむけて日々練習に励んでいると聞きます。食改協と「愛ちゃんの店」のお母さんたちはおいしい料理の準備に余念がありません。
Jr.ヒップホップダンス「GLISTEN OF DREAM」のみなさんお待ちしてます。もちつきコーナーのお兄さん、お姉さん、子どもたちが羨ましがるくらいに楽しみましょう!
会場には鑑賞・創作・バザーのコーナーが盛りだくさんです。観てよし!聞いてよし!つくってよし!食べてよし!主役は当日ご来場・ご参加いただくみなさんです。
今回の記念すべき第1回は、ご来場のみなさんに創作への興味をもっていただく種まきだと考えています。参加者のみなさんに創作意欲が芽生え、回数を重ねるごとに創作活動の輪が花開き、新たな作家が誕生して次代の子どもたちに伝えて実を結ぶ...。そう願ってます。
4月30日(振替休日)は、みんなを誘って西条市丹原文化会館へぜひお越しください。みんなでアートフェスティバルをつくりましょう!
