
« 愛媛縦断 爆笑! 若葉寄席 | メイン | こんにちは東京 »
恋はみずいろ
中学生の頃でした。毎朝、どこからともなく時報がわりのメロディーが流れていました。やがて、耳に残るそのメロディに惹かれるようになりました。当時、楽譜も読めない私でしたが、自分でその曲を再現したくなり、音楽の授業が始まる前の数分間、こっそりピアノの鍵盤を人差し指で押したものです。
家に帰ると、メロディオンを使って、ひとつひとつの音を探すのに熱中しました。やがて、曲全体の音が出せるようになると、悦に入って、誰かに聴いてほしい、そう思いました。
大人になった今でも、ショッピングセンターの家電コーナーを通るとき、電子ピアノの鍵盤に思わず手を伸ばします。最初の音を探すのに数分かかりますが、見つけたときはあの頃と同じ喜びを感じます。
先日、当館で、ピアノ学習者のステップアップを目的とする演奏会が催されました。その中で、アドバーザーの先生が「ピアノを続けることができれば、人生はより豊かになる」というお話をされていました。
もしも、私がピアノを弾くことができたなら、きっと、誰かに聴かせたい、聴いてほしい、みなさんの演奏を聴きながら、そんなことを思いました。
文化会館では、習い始めて一年に満たない初心者であっても、著名なピアニストがやって来たときと同じステージに立ち、同じ鍵盤に触れることができるんですね。音楽に限らず、何かを表現しょうとするとき、きっと、その表現の受け手の存在を意識することと思います。その格好の舞台が、こんなにも身近なところに用意されている...これはピアノ学習者の特権だと思います。
あのメロディー、後になって、私が生まれる前に大ヒットした曲だと知りました。なぜかはわかりませんが、CDで聴いてみたいとは思いません。昔のメロディオンが今ではアンパンマンのキーボードに代わりましたが、やはり、自分の指で弾きたいと思うのです。
2007 ピティナ・ピアノステップ 実施事務局:PTNA 西条ステーション
投稿者 tanbara : 2007年05月30日 12:28
