館長日記

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2007年06月07日

こんにちは東京

 6月7日。東京出張の機会に恵まれる。松山から羽田まで、学生の頃、スカイメートで使いこなした交通手段は飛行機。羽田に着いたら、あれっ、到着ロビーまで、連絡通路ができている。以前は滑走路わきに降りて、到着ロビーまでバスで移動してたように思う。

 13時。到着ロビーに着く。以前は迷うことなく浜松町までのモノレールに乗ったものだが、乗り場を見つけられないまま外に出る。目の前には合わせ鏡かと思うほど、たくさんのバス停が並んでいる。見覚えのない光景。この到着ロビーは増設されたのだろうか。

 とにかく、両手いっぱいの手荷物から開放されたい。最初の目的地は、大田区蒲田にあるビジネスホテル。以前に泊まった安心感から予約しておいた。大学受験以来だから、20年ぶりになる。そういえば、合格後、入学式の前日にも家族で泊まったかな。両親と一緒に恐る恐る入った近くのパチンコ店。ホテルに戻る前に立ち寄ったラーメン店。入るなり父がビールを注文したが、「冷えてないけど、今日は寒いからいいわね」というおばさんに、「冷えてないビールやか飲めるかや~!」と方言丸出しで大声を出す父。はずかしさをこらえて、私が澄まし顔でいたのは父への敬意からだった。暑い暑いJR蒲田駅東口の交差点。そんなことを思い出すと、余計に汗が出る。

 14時。ホテルに到着。チェックインにはまだ早く、とりあえず、荷物を預けて街に出る。気がつけば、朝から何も食べていなかった。周りは飲食店だらけ。よその土地に行ったら、少々値がはろうと、その土地でしか食べられないものをいただく。そこにしかない店に入る。これが、旅好きだった父から譲りうけた私の信念なのだが、仕事で来てるとなると、そうもいかない。たまたま通りかかった大田区民ホールを見学したあと、隣接するファーストフード店に入る。「いらっしゃいませ。こちらでお召し上がりですか?」聞きなれた言葉。どこに行っても目にする黄色と赤を基調とする看板。メニューと価格はもちろん、接客時に発するひと言ひと言までが画一化されている。見知らぬ地で空腹を抱えて飛び込む店を探すとき、これほど安心なことはないと思う。ハンバーガーを食べる。うんうん、いつもの味だ。日本から外に出たことはないが、外国や月で、おにぎりと味噌汁を食べたときと同じ満足感に浸る。

 チックインまで二時間もあるが、街を歩きまわれば、時間なんてすぐに経つ。そう思っていた。以前はそれで大丈夫だったのだが、今では「入ってますか?トントン」などとノックされる腹を突き出しながらの歩きはつらい。来るまでは、東京も変わっただろうな…などと期待半分だったが、一番変わったのは私かも知れない。

 15時。歩きつかれてホテルに戻る。チェックイン可能な時刻まで、まだまだ時間はあったのだが、受付の方にお願いして部屋に入らせてもらう。

 18時。JR品川駅に到着。今回の上京の目的は、秋に主催する自主事業に出演されるみなさんとの打合せ。その打合せ場所である駅前のホテルに到着。こちらは高校の修学旅行で泊まって以来。高校の修学旅行といえば、班単位での自由行動だった。私は自慢の一眼レフを引っさげて、班のカメラマンを引き受けたのだが、装着の仕方が悪く、36枚撮フィルムはカメラの中で空回りしていた。東京では一枚しか写ってなかったという苦い経験を持つ。みんな、ごめん。私たちに残された一葉の写真。それは、このホテルをとらえたものだった。思い出すほど、本当に今日は暑いと思う。

 

投稿者 tanbara : 2007年06月07日 23:09

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