館長日記

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2007年06月12日

ちょっと贅沢な・・・

 6月9日午後。帰りの飛行機は羽田19:00発。移動の時間を考えても、あと五時間はある。学生生活最後の一年間。その大半を過ごした大学図書館に行くことにした。施設をざっと見るだけのつもりだったが、書架に並ぶ本を手に取るうち、夕方までここで過ごそうと決めた。現役学生に混じり、ここで時間を過ごすのも、これが最後かもしれない。

 土曜だというのに多くの学生が勉強している。土曜日に出てくるくらいだから、もともと熱心な学生なんだと言えば、それまでだが、私が図書館を出るまでの4時間もの間、館内で人の声を聞くことはなかった。今どきの学生やるなぁ。立派な施設や膨大な蔵書、貴重な資料はもちろんだが、雑談を許さない緊張感を備えたこの図書館は素晴らしい。それは、心無いたった一人の入館者によって損なわれうるものだけれど、一方で、入館者一人一人が意識しなければ、醸し出せない空気でもある。

 この図書館ができて間もない頃から、ここに通っていた。十分な学習スペースを備えたこの図書館が大好きだった。何かを身につけるとか、資料を探すとか、特に目的はなく、強いて言えば、ここで時間を過ごすこと自体が喜びであり目的であった。

 適当に一冊を選んで、スタンド付きの机に向かう。少し読んで眠くなり、少しうとうとしては、また読む。学生の頃と変わらない調子で幸せな時間を過ごした。

 午後4時。図書館を出て、大学構内へ。また来るつもりだから、正門をでても振り返らない。JR駅まで淡々と歩く。JR線のホームでは、電車到着時に各駅ごとに異なるメロディーが流れる。蒲田なら、「蒲田行進曲」。恵比寿では「第三の男」(そういえば、ガーデンプレイスの建設工事にN電業社の仕事で携わったことがあった)が楽しませてくれる。ところで、馬場の鉄腕アトムはどうしてだろう?三日目ともなると、当時のようにつり革を持たなくても、立っていられるようになった。

 原宿駅停車中に目に留まる広末さん。この看板を見るのは今回の上京中6回目だが、これが最後だろう。そんなことにさえも感傷的になる。恵比寿駅では、ドアが閉まらないという珍しいトラブルに遭遇する。

 18時30分。この時間でも羽田空港には多くの人がいた。搭乗ゲートを抜けると、飛行機まではバスでの移動だった。「松山行きのお客様」が乗り合わせたこのバスに乗り込んだ途端、半ば松山に着いたような気になった。さらには、飛行機に乗ると、いつもお世話になっているKさんにお会いする。しかも並びの席だ。こうなると、東京にいながら、西条に戻った気分だ。

 出会った数だけ、思い入れが深い分だけ、懐かしさが伴う。そう実感した旅だった。東京ぐらい、月1ペースで通えるようになりたいものだ。

投稿者 tanbara : 2007年06月12日 00:12

西条市総合文化会館外観イメージ

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