館長日記

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2007年07月30日

城山に棲む神々

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米子城址登山道

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番所櫓跡から望む本丸 

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本丸から望む中海 この景勝は400年前と変わらない

 鳥取県米子城址を訪れた。十年ぶりになる。城山周辺には公園、球場、庭球場などが隣接し、トリムコースなども設けられ、多くの人々が訪れる。
 
 今回も国道9号線からの登山口を選んだ。修業僧の像を起点とし、城山の中腹を巡回するコースに「八十八ヶ所の札所」が設けられている。四国遍路により眼病治癒の御利益に授かった安達氏が、「四国霊場をこの地に」という願いから、数人の世話人とともに大正14年に創設したものだという。城山に点在する札所からは、日々、信仰厚い人々が往来する様が浮かぶ。

 やはり、十年前、兵庫県出石町の有子山城を訪れたとき、峻険な山道の登り口に登山者名を記した木札の一覧を見たことがある。定期的な城山登山者が多数存在した。山腹の社には、額の汗をぬぐうことさえ忘れ、飛び石を置く人の姿が見られた。

 城山では、先人が築いた石垣を前に、その英知と労力に対する畏怖の念を抱かずにはいられない。畏怖の念から、いつしか城山に対する信仰心が生まれてくるのではないか。

 近世城郭の多くは、市民に親しまれ、史跡であるとともに公園としての役割も担っている。訪れる人が歩き易いよう、登山道に舗装を施すのも結構だと思う。
 一方で、日々、人々が訪れることにより、雑草が払われ、土が踏み固められる。そんな城山では、最小の労力にして最適な登山道整備が行われている。

 人がいたからこそ、そこに城があり、城があるからこそ、そこに人がいる。城山と信仰心。人がいるからこそ、そこに神が宿る。

2007年07月29日

丹原高校音楽部 第5回吹奏楽演奏会


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 8月12日午後2時より、当館にて丹原高校音楽部の第5回吹奏楽演奏会が催されます。日ごろの練習の成果を存分に発揮して、仲間と奏でるハーモニーを自ら楽しんでいただきたいです。

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  若さと快活さに溢れた皆さんが、貴重な青春の日々と情熱を吹奏楽に傾け、仲間と練習に励む姿はまぶしいばかりです。

 

朝顔

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自然の色彩が持つ鮮やかさと深みにハッとすることがあります。

2007年07月24日

映画を観に行こう!3

 連日テレビで話題の邦画を観に行った。 若き修業僧が妖怪を伴って、ありがたい経典を頂きに行くという、昔から漫画、アニメ、ドラマでおなじみのストーリーだ。公開初日が台風で中止となって以来、この日を楽しみにしていた。
 
 平日とはいえ、夏休みだけあって、映画館は大勢の子ども達で賑わっていた。上映中もさぞかし賑やかなことだろう...そう思った。

 映画では、「約束は守るもの」だという、子供の頃から幾度となく聞かされてきたことがテーマの一つだった。「約束」は「約束」であるがゆえに守られなければならない...そう受け止めた。言うまでもなく、「約束」はお互いの信頼の上に成り立つものであり、その「信頼」とは、「相手を信じた自分への信頼」でもあり、「相手も自分を信じていると信じた自分への信頼」でもある。「約束を守る」とは相手と自分を疑わない強さを持ち続けること...そんな風に解釈した。 

 というわけで、そんなことを考えるほど、今回も映画に集中できたわけだ。それもこれも周りのみんなが集中して観てたからだ。携帯の着信に着座のまま応答したり、ストーリを先読みして、大声で披露する大人たちのマナー違反などものともせず!子ども達の集中力はスゴイ!子ども達はホント、映画好きだと思う。

 みんなが退場したあとも、忠実にスクリーンを観ていると、子供の頃、ゴダイゴで聴きなれたエンディング・テーマが流れはじめた。 
 映画の中でも、深津絵里さん演じる三蔵法師が、何度か夏目雅子さんに見えることがあった。あの頃は、私だって、今日の子ども達に負けないくらいテレビに夢中だったのだ。

2007年07月20日

平成19年度 和太鼓講習会 開講式

 本日19時30分から、平成19年度和太鼓講習会開講式を開催しました。小学生から70代の方まで、世代・性別・地域を越えて、28名もの新規受講生が加わり、約60名の皆さんにご参加いただきました。

 開講式では、講師の河野先生から「和太鼓は叩けば音が出る単純な楽器だが、叩く人によって音が変わる奥深さもある」とご挨拶をいただき、その後、和太鼓演奏披露、会館職員紹介、受講生自己紹介、新受講生による自己紹介が行われました。

 既受講生による和太鼓演奏を観て聴いた新受講生の皆さんからは、「迫力があって驚いた」、「感動して鳥肌が立った」などの感想がよせられました。

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 開講式のあとは、受講生全員で記念写真を撮影し、講習会が21時40分まで行われました。この開講式の模様は近日、ハートネットワークで放送される予定です。

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 和太鼓講習会は太鼓の響きのようにドンドンと盛り上がってまいりました。

平成19年度 和太鼓講習会開講式挨拶

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 皆さん、こんばんは。

 本日、平成19年度和太鼓講習会が、このように盛大に開催されますことを心からお祝い申し上げますとともに、新たに受講されます28名の皆さまが、和太鼓への関心と旺盛なチャレンジ精神で、今日の開講式に臨まれたことに敬意を表します。

 さて、この講習会は平成15年に当時の丹原町文化会館の自主事業として開講され、今年で5年目となります。この節目となる今年度の受講生募集に際しまして、丹原町はもとより、西条市全域から多数のお申込みをいただいたこと、そして、講師には、和太鼓集団鼓太朗高松支部「満天」代表として、ご活躍の河野敏明先生をお迎えし、格調高い和楽器文化に触れる機会を得たことを大変嬉しく思っております。
 この素晴らしい事業が、皆さまのおかげをもちまして、今後も継続していただけることに深く感謝申し上げます。
 
 ところで、文化会館は地域文化の振興をその使命としていますが、立派な施設や備品が揃っても、そこに集まる人々がいなければ、その使命を果たすことはできません。
 また、叩けば誰でも簡単に音を出せるのが和太鼓の特徴です。だからこそ、より多くの方々に触れていただきたいのですが、バチを持つ人がいなければ、和太鼓もその役割を果たすことができません。
 そこで、文化会館にとっても、和太鼓にとっても、講習会に参加くださる皆さまの存在が必要となります。いわば、本日お集まりいただいた皆さまは、和太鼓講習会の、ひいては西条市丹原文化会館の主役であります。
 そして、この和太鼓講習会が、主役である皆さまにとって、生きがいを見出す自己実現の場となり、地域交流の場として、実り多いものとなりますよう祈念いたします。

最後になりましたが、玉井正代表をはじめ、受講生の方々、関係者の皆さまに、あらためて感謝申し上げまして、お祝いの言葉といたします。

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平成19年7月20日

                           西条市丹原文化会館 館長 曽我部 保次

2007ワンコイン・シアター in 丹原 - みる 子供とともに -

「ないた赤おに」のご案内

 「2007ワンコイン・シアター in 丹原」は、大人と子供が一緒に楽しめる鑑賞型イベントとして企画され、文化会館の利用促進と演劇鑑賞機会の提供をその趣旨としています。
 
 今回、福岡市に拠点をおく劇団ショーマンシップの協力により、浜田廣介の名作「ないた赤おに」のミュージカル化作品をワンコイン(500円)という低価格で鑑賞いただけることになりました。入場料を手軽な金額に設定したのは、このミュージカルを多くの皆様にご家族で、友達同士で見てほしいからです。
 
 このミュージカルは、「家族や友人など、身近な人の大切さは、その人を失ったときにはじめてわかる」という、誰しもが経験し、あるいは、これから経験することをテーマにしています。身近な人の大切さを大人も子供も、身近な方と一緒に見て、感じていただきたいと思います。
 8月23日は、皆さまお誘い合わせのうえ、西条市丹原文化会館へお越し下さいませ。

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2007年07月18日

映画を見に行こう! 2

 今月2日に映画を観に行った。

 平日の午前ということもあったのか、私が席に着くとき、他に観客はいなかった。映画は何度も観に行ったが、一人で行くこと自体数回しかなく、しかも、他に観客がいないのは初めてだ。もったいないと思う反面、一人で観られる贅沢を満喫しようと思った。
 アイスティーのストローをくわえながら、予告編を観ていた。他に客がいないなら、ポップ・コーンでも買ってこようか、ポップ・コーンはやっぱり、塩味だよなぁーなどと考えているうちに予告編が終わった。

 さあ、いよいよ本編というとき、右後方から光りがもれた。リュックを肩に掛けたその客は、白いカップを二つ載せたトレイを両手でしっかりと支えながら慎重に歩いている。ジュースともう一つのカップはポップ・コーンかな?そう思いながら、これからはじまる本編に気持ちを切り替えようと思ったが、トレイはこちらに向かってくる。この人はどこに座るのだろう?

 「まさか!」とは思ったが、その人は座席番号を確認しながら、私の真後ろに座った。そう、この劇場は指定席だ。他に何十倍もの空席があるのだが、二人とも忠実に指定を守っている。席をかわろうか、それもなんだかなぁ。気まずいのはお互いだろうと思い、これからはじまる本編に集中することにした。

 映画が進行するにつれ、後ろに人がいることを意識しなくなった。映画が面白かったから、それもある。それもあるが、何よりも後ろに座った方の気遣いによる。映画を面白く観させてもらったのだ。

 映画館では、ポップ・コーンやフランクフルトなど食べ物と飲み物を販売している。だから、上映中客席で飲食をする人がいて、その音に不愉快な思いをしたとしても、その客を責めることはできない。
 そして、映画には場面の転換があり、他の客に配慮するならば、飲食をしやすい場面とそうでない場面がある。そこをわきまえての飲食であれば、飲食をしない人にとって、許容範囲だろうと思う。

 スクリーンにはキャストやスタッフの名前が流れ始めた。後ろの客が席を立ち退場していく。入ってくるときには気づかなかったが、女性だった。上映中、もの音ひとつたてなかった、その人のトレイには、カップに溢れんばかりのポップ・コーンが載っていた。
 二度と一緒に観ることはないだろうし、顔も見ていない。それでも、この映画のストーリーを忘れることがあっても、彼女とポップ・コーンのことは憶えていると思う。この先、映画を観に来る度に思い出すだろう。
 誰と行くのか、どんな人と観るのか、劇場で観るときのもう一つの楽しみだと思う。


 

2007年07月12日

アカンサス

 この秋、『西条市ふれあいコンサート 古川五巳とアカンサス・フォー』を開催します。古川さんは東京芸術大学のピアノ科を卒業、アカンサス・フォーのみなさんは同じく芸大の声楽科を卒業されています。

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 この花はアカンサス(ハアザミ)です。古代ギリシャの建築にその葉がモチーフとして用いられているそうです。花言葉は芸術・技巧。その故か、東京芸術大学の校章にも用いられています。

 アカンサス・フォーは、芸大声楽科の同級生4人が卒業後26年を経て、1991年に結成した四重唱団です。当然ですが、アカンサス・フォーの皆さんは、大学を受験する頃には、進路として音楽を選択されていて、今尚、その道を歩まれていることに敬意を抱きます。

 もうひとつ、アカンサスの花言葉は...離れない結び目。

 音楽という一筋の道を揃って歩まれる皆さんに、まっすぐな花茎に並んで花をつけるアカンサスがとても似合うと思うのです。

2007年07月02日

映画を観に行こう!

 今日は映画を観に行った。公開前から観たかった...いや、観ておきたかった作品だ。
 今どき、わざわざ劇場に行かなくても、いずれDVD化され、買うか借りるかで観ることはできる、そう思う。それに、劇場で観る場合、足を運ぶべき場所と日時に制約が伴う。それでも観に行くのはなぜ?大スクリーンやサラウンドに迫力があるから...それもそうだと思う。けれども、劇場ほどの迫力はないにしろ、家庭用機器の発達・普及でホーム・シアターが身近になった今日では、その言い分も説得力を失いつつあるように思う。そのうえ、周囲に気兼ねすることなく寝転んで、ポップコーンだってバリバリいける気楽さは魅力だ。
 
 ところで、外国作品であるにもかかわらず、一定の普遍性をもって受け入れられる点で、音楽と映画は似ていると思う。洋楽・洋画という確立されたジャンルでもって、多くの新作がメディアを通じて紹介されることから実感できる。
 一方で、求めずとも耳から入ってくる音楽とは違って、映画の場合、自ら求めて足を運ばなければ観ることができない。自分が観たかった場合はもちろん、誰かに誘われて行った場合でも、観るまでにいくつもの段階を経ることになる。この点に音楽とは異なるところがある。そして、この点にこそ、劇場で映画を観る喜びがあると思う。

 一度観たことがある映画でも、数年経って再び観ると、ストーリーを忘れていたので新鮮だった、今回新しい発見があった、あるいは、より感動した...そんな経験がある。それは、ビデオ化あるいは、DVD化されたときに再び観る際の喜びのひとつである。そして、昔劇場で観た作品を観返したときに、初めて観たときの状況を思い返すことができるのは更なる喜びだ。いくつ頃だったのか、ひとりで観たのか、誰かに誘われたのか、忠実にパンフレットも買ったのか...。これは劇場に足を運ばなければ、得られない喜びだと思う。

 もっとも、最初からそんな喜びを求めて映画を観に行ったわけではない。この喜びに気づいたのは、その映画を観に行ってから何十年も経ってからのことだ。当時はビデオもまだまだ普及していない時代だったから、映画を観るということは、劇場に足を運ぶことを意味していた。なけなしの小遣いをはたいて行くのだから、観るのはたった一度だけ。ぼんやりしようものなら、「今なんて言った?」などと連れに解説を求めて雰囲気をぶち壊しかねない。CMがなければ、一時停止や巻き戻しもできない。不用意なまばたきすら許されないのだ。
 
 繰り返すが、昔劇場で観た映画をDVDで再び観ることができる。これは劇場に足を運んだ者が得ることのできる喜びだ。そして、ここにかつての自分をも投影できるなら、更なる喜びが待っていると思う。
 もしも、20年前に戻れるなら映画を観に行く。たとえ20年前に戻れないとしても、20年後の自分のために今から映画を観ておくことはできる。

 さぁ、映画を観に行こう。いや、今こそ観ておこう!

西条市総合文化会館外観イメージ

西条市丹原文化会館
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