館長日記

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2007年07月02日

映画を観に行こう!

 今日は映画を観に行った。公開前から観たかった...いや、観ておきたかった作品だ。
 今どき、わざわざ劇場に行かなくても、いずれDVD化され、買うか借りるかで観ることはできる、そう思う。それに、劇場で観る場合、足を運ぶべき場所と日時に制約が伴う。それでも観に行くのはなぜ?大スクリーンやサラウンドに迫力があるから...それもそうだと思う。けれども、劇場ほどの迫力はないにしろ、家庭用機器の発達・普及でホーム・シアターが身近になった今日では、その言い分も説得力を失いつつあるように思う。そのうえ、周囲に気兼ねすることなく寝転んで、ポップコーンだってバリバリいける気楽さは魅力だ。
 
 ところで、外国作品であるにもかかわらず、一定の普遍性をもって受け入れられる点で、音楽と映画は似ていると思う。洋楽・洋画という確立されたジャンルでもって、多くの新作がメディアを通じて紹介されることから実感できる。
 一方で、求めずとも耳から入ってくる音楽とは違って、映画の場合、自ら求めて足を運ばなければ観ることができない。自分が観たかった場合はもちろん、誰かに誘われて行った場合でも、観るまでにいくつもの段階を経ることになる。この点に音楽とは異なるところがある。そして、この点にこそ、劇場で映画を観る喜びがあると思う。

 一度観たことがある映画でも、数年経って再び観ると、ストーリーを忘れていたので新鮮だった、今回新しい発見があった、あるいは、より感動した...そんな経験がある。それは、ビデオ化あるいは、DVD化されたときに再び観る際の喜びのひとつである。そして、昔劇場で観た作品を観返したときに、初めて観たときの状況を思い返すことができるのは更なる喜びだ。いくつ頃だったのか、ひとりで観たのか、誰かに誘われたのか、忠実にパンフレットも買ったのか...。これは劇場に足を運ばなければ、得られない喜びだと思う。

 もっとも、最初からそんな喜びを求めて映画を観に行ったわけではない。この喜びに気づいたのは、その映画を観に行ってから何十年も経ってからのことだ。当時はビデオもまだまだ普及していない時代だったから、映画を観るということは、劇場に足を運ぶことを意味していた。なけなしの小遣いをはたいて行くのだから、観るのはたった一度だけ。ぼんやりしようものなら、「今なんて言った?」などと連れに解説を求めて雰囲気をぶち壊しかねない。CMがなければ、一時停止や巻き戻しもできない。不用意なまばたきすら許されないのだ。
 
 繰り返すが、昔劇場で観た映画をDVDで再び観ることができる。これは劇場に足を運んだ者が得ることのできる喜びだ。そして、ここにかつての自分をも投影できるなら、更なる喜びが待っていると思う。
 もしも、20年前に戻れるなら映画を観に行く。たとえ20年前に戻れないとしても、20年後の自分のために今から映画を観ておくことはできる。

 さぁ、映画を観に行こう。いや、今こそ観ておこう!

投稿者 tanbara : 2007年07月02日 18:11

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