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城山に棲む神々
米子城址登山道
番所櫓跡から望む本丸
本丸から望む中海 この景勝は400年前と変わらない
鳥取県米子城址を訪れた。十年ぶりになる。城山周辺には公園、球場、庭球場などが隣接し、トリムコースなども設けられ、多くの人々が訪れる。
今回も国道9号線からの登山口を選んだ。修業僧の像を起点とし、城山の中腹を巡回するコースに「八十八ヶ所の札所」が設けられている。四国遍路により眼病治癒の御利益に授かった安達氏が、「四国霊場をこの地に」という願いから、数人の世話人とともに大正14年に創設したものだという。城山に点在する札所からは、日々、信仰厚い人々が往来する様が浮かぶ。
やはり、十年前、兵庫県出石町の有子山城を訪れたとき、峻険な山道の登り口に登山者名を記した木札の一覧を見たことがある。定期的な城山登山者が多数存在した。山腹の社には、額の汗をぬぐうことさえ忘れ、飛び石を置く人の姿が見られた。
城山では、先人が築いた石垣を前に、その英知と労力に対する畏怖の念を抱かずにはいられない。畏怖の念から、いつしか城山に対する信仰心が生まれてくるのではないか。
近世城郭の多くは、市民に親しまれ、史跡であるとともに公園としての役割も担っている。訪れる人が歩き易いよう、登山道に舗装を施すのも結構だと思う。
一方で、日々、人々が訪れることにより、雑草が払われ、土が踏み固められる。そんな城山では、最小の労力にして最適な登山道整備が行われている。
人がいたからこそ、そこに城があり、城があるからこそ、そこに人がいる。城山と信仰心。人がいるからこそ、そこに神が宿る。
投稿者 tanbara : 2007年07月30日 21:10
