館長日記

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2008年01月08日

ハガキの厚さは何ミリ?

 昨日、郵便受に大学時代の級友から届いた年賀状を見つけました。

 クラスこそ同じだったけど、とくに仲が良かったわけではなく、卒業以来、連絡を取り合うことも、ましてや、会うこともありませんでした。

 ハガキをかえすと、彼の家族写真が三葉ありました。その隙間には、別の友人からこの住所を聞いたこと、彼が12年間勤めた銀行を退職して、故郷で自営業を営んでいることが記してあり、最後に「お前は今どうしている?」と私に近況を問いかけています。

 卒業以来、年賀状をやりとりしている友人でも、「元気か?」と書いてくれば、「元気だ。お前は?」と翌年の年賀状で答え、その返事が返ってくるのは、さらにその翌年になるんです。
 年賀状をやりとりすることで、その気になれば、いつでも会えるような気になります。たとえ、会うことがなくても、その気になれば会える状況を保ち続けることに温かさを感じます。薄っぺらなハガキ一枚だけれども、そこに込められている情は厚いのですよ。

 学生時代、お坊ちゃま風だった先の彼が、写真の中ですっかり「お父さん」になっているのは、子供たちに囲まれているせいだけではありません。卒業後、彼が過ごしてきた時間を思ってみました。
 会って話をしたい…たぶん会うことはないけれど、そう思える相手がひとり、増えたのです。その厚さには、とても収まりきらない喜びをこのハガキが届けてくれました。


 

投稿者 tanbara : 2008年01月08日 22:18

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